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分類: コウチュウ目

オガサワラコバネカミキリ父島亜種

Psephactus scabripennis chichijimensis
NT
分類: コウチュウ目
オガサワラコバネカミキリ父島亜種

概要

小笠原諸島の父島にのみ生息する、大変珍しいカミキリムシです。小型で、体長は10mm~15mm程度。翅は短く、飛ぶ能力はほとんどありません。体色は黒褐色で、翅には細かい点刻があります。固有種であるため、生息地の環境変化に非常に弱く、絶滅危惧種に指定されています。その希少性から、生態については未だ不明な点が多く、保護活動が重要な課題となっています。主に、固有種の植物を食樹としており、その植物の保全も、本種の存続に不可欠です。近年は個体数の減少が懸念されており、密猟や開発による生息地の破壊を防ぐための対策が急務となっています。

絶滅危惧カテゴリー一覧

絶滅(EX: Extinct)
危険度: 最大
すでに絶滅したと考えられる種。過去50年間信頼できる調査で生存が確認できておらず、すべての個体が死滅したと考えられる場合。
野生絶滅(EW: Extinct in the Wild)
危険度: 極めて高い
飼育・栽培下でのみ存続している種。自然状態での生存が確認できず、動物園や植物園などでの保護下でのみ生存が確認されている場合。
絶滅危惧IA類(CR: Critically Endangered)
危険度: 非常に高い
ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの。個体数の激減や生息地の著しい減少が確認されている種。
絶滅危惧IB類(EN: Endangered)
危険度: 高い
IA類ほどではないが、近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの。生息条件の悪化や個体数の減少が進行している種。
絶滅危惧II類(VU: Vulnerable)
危険度: 中程度
絶滅の危険が増大している種。現在の状態をもたらした圧迫要因が引き続き作用する場合、近い将来「絶滅危惧I類」のカテゴリーに移行することが考えられる種。
準絶滅危惧(NT: Near Threatened)
危険度: やや低い
現時点での絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」として上位カテゴリーに移行する可能性がある種。
軽度懸念(LC: Least Concern)
危険度: 低い
上記のカテゴリーに該当しない種。現時点では絶滅の危険性が低く、生息状況が安定している種。
情報不足(DD: Data Deficient)
危険度: 評価不能
評価するだけの情報が不足している種。危険性の評価が可能な情報が得られていない状態の種。
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