オドリコナガカメムシ

概要

オドリコナガカメムシは、その名の通り、独特の踊るような動きで知られる小さなカメムシです。体長は5mmほどで、体は細長く、褐色をしています。日本では北海道から九州まで広く分布し、主に草地や林縁などで見られます。イネ科植物を餌とし、植物の汁を吸って生活しています。 秋になると、オスはメスを誘うために盛んに跳躍したり、体を震わせたりする独特の求愛行動を見せます。この動きが「踊り」のように見えることから、この名前が付けられました。成虫で越冬し、春に産卵します。 一見すると地味な昆虫ですが、そのユニークな行動は観察する者を魅了します。小さいため、見つけるのは難しいかもしれませんが、注意深く草地を観察すれば、その踊る姿に出会えるかもしれません。