エゾカオジロトンボ

概要

エゾカオジロトンボは、日本固有亜種で、北海道にのみ生息するトンボです。成熟したオスは、顔面が白いのが特徴で、この名前の由来となっています。翅は透明で、腹部は黒と黄色のしま模様をしています。未成熟なオスやメスは、オスほど顔面が白くなく、全体的に褐色を帯びています。 主に、池沼や湿地などの止水域に生息し、水草の豊富な環境を好みます。他のトンボと比べて、やや低空をゆっくりと飛翔する様子がよく観察されます。産卵は、水草などに卵を産み付ける打水産卵を行います。近年、生息地の減少によって個体数が減少傾向にあるため、保護が必要な種となっています。