オガサワラトビイロカミキリ

概要

小笠原諸島固有種のオガサワラトビイロカミキリは、体長約15～20mmの中型のカミキリムシです。全体に褐色をしており、地味な色合いです。飛翔能力は比較的発達しており、生息域内を活発に飛び回ります。幼虫は、主にシマイスノキなどの固有樹木の枯死木や衰弱木を食べて育ちます。成虫は、これらの樹木の樹皮を食べるため、森林生態系において重要な役割を果たしています。近年、生息地の減少や外来種の影響により個体数が減少し、絶滅危惧種に指定されています。その希少性から、小笠原諸島の固有生物の象徴的な存在として注目されています。