ダイコクコガネ Copris ochus VU 分類: コウチュウ目 概要 ダイコクコガネは、日本で最大の糞虫として知られています。体長は3~5cmほどで、光沢のある黒色の体が特徴です。名前の由来は、大型で力強い姿から大黒様を連想させることにあります。 主に牛や馬などの大型草食動物の糞を食べて生活し、その糞を丸めて転がし、地中に運びます。この行動は、生態系において重要な役割を果たしており、糞を分解し土壌を豊かにする働きがあります。 かつては、農村地帯で普通に見られましたが、近年では生息数が減少傾向にあります。これは、農薬の使用や、家畜の飼育方法の変化などが原因と考えられています。現在、絶滅危惧種に指定されている地域もあります。力強く、独特の生態を持つダイコクコガネは、自然環境の指標となる重要な昆虫です。