エグリタマミズムシ

概要

エグリタマミズムシは、カメムシ目ミズムシ科に属する水生昆虫です。体長は5～7mmと小型で、体は扁平な楕円形をしています。背面は黒褐色で、細かい点刻が密布しています。幼虫は成虫とよく似た形をしていますが、翅がありません。 主に河川や湖沼などの止水域に生息し、水底の石や水草などに付着した藻類などを食べます。水面に浮遊している小昆虫などを捕食することもあります。 他のミズムシ類と同様に、呼吸は腹部後端の気門で行います。水中で生活しますが、完全な水生昆虫ではなく、空気呼吸が必要です。 比較的汚染に強い種であり、都市部近郊の水域でも見られることがあります。そのユニークな形態と生態から、水生昆虫の観察において重要な種となっています。