サキシマヤマトンボ

概要

サキシマヤマトンボは、沖縄諸島南西部の西表島と石垣島にのみ生息する、希少なトンボです。河川の上流域に位置する、清流のみに生息しており、その生息環境は非常に限られています。体長は6～7cmほどで、他のヤマトンボ類と比べてやや小型です。オスは成熟すると胸部側面が青緑色に輝き、腹部は黒褐色となります。メスはオスよりやや色が薄く、全体的に褐色を帯びています。幼虫は水中で生活し、カワゲラなどの水生昆虫を捕食します。開発による生息地の減少や水質汚染などによって、個体数は減少傾向にあり、絶滅危惧種に指定されています。