オガサワラキンオビハナノミ

概要

小笠原諸島固有のハナノミの一種で、美しい金属光沢を持つのが特徴です。体長は数ミリと小さく、翅鞘は黒色で、オレンジ色の帯模様が入っています。この鮮やかな色彩は、他の昆虫との識別や、配偶者を見つけるためのシグナルとして機能していると考えられています。森林内の樹木や草本に生息し、幼虫は朽ち木などを食べて育つと推測されています。個体数は多くなく、生息地の限られた範囲で確認されています。開発や外来種の影響を受けやすく、保全対策が必要な希少な昆虫です。その美しい姿と、固有種としての価値から、小笠原諸島の自然を象徴する存在と言えるでしょう。