イリオモテボタル

概要

イリオモテボタルは、日本の西表島にのみ生息する希少なホタルです。他のホタルと異なり、幼虫・成虫共に地中で生活し、地上にはほとんど姿を現しません。そのため、その生態は未だ謎に包まれています。 成虫は体長約1cmで、翅は退化しており飛ぶことができません。地中で生活する独特の生態から、発光器は退化しており、光ることはありません。主に地中のカタツムリなどを捕食すると考えられています。 生息地の減少や開発などにより、絶滅が危惧されており、環境省レッドリストで絶滅危惧IA類に指定されています。その神秘的な生態と希少性から、西表島の貴重な自然遺産として保護活動が進められています。