コフキオオメトンボ

概要

コフキオオメトンボは、その名の通り大型のトンボで、体長は7～8cmにも達します。体は黒褐色をしており、胸部には白い粉をふいたような独特の模様があります。この粉は、他のトンボには見られない特徴です。翅は透明で、翅脈がはっきりしています。 他のトンボと比べて、比較的ゆっくりと飛翔することが多く、止まっていることも多いのが特徴です。水辺の植物などに止まって休息したり、獲物を探したりしています。幼虫は水中で生活し、ヤゴと呼ばれます。成虫は、主に夕方から夜にかけて活動する傾向があり、薄暗い環境を好みます。 日本では、本州、四国、九州に分布しており、比較的湿潤な環境を好むため、池や沼などの水辺で見かけることができます。近年、生息環境の減少により個体数が減少している地域もあり、貴重なトンボとなっています。