ウスイロオナガシジミ鹿児島県栗野岳亜種

概要

ウスイロオナガシジミ栗野岳亜種は、チョウ目シジミチョウ科に属する小型の蝶で、九州南部、特に鹿児島県栗野岳周辺にのみ生息する希少な亜種です。翅は淡い褐色をしており、後翅には尾状突起が特徴的に伸びています。オスはメスよりも翅の色が濃く、また後翅の尾状突起もやや長い傾向があります。主に山地の草原や林縁部を好み、クリやコナラなどの樹液を吸汁する姿が見られます。幼虫は特定の植物を食草としており、その食性と生息地の限られた環境が、この亜種の希少性を高めています。近年、生息地の減少などにより個体数が減少しており、保全対策が求められています。