コモチイチイゴケ

概要

コモチイチイゴケは、その名の通り、葉の上にムカゴ（無性芽）をつける特徴を持つコケです。このムカゴは、親株から離れて新しい個体になることで繁殖します。湿った環境を好み、森林内や岩上などに群生することが多く、緑色の小さな葉が密集したマット状のコロニーを形成します。葉は細長く、先端は尖っています。比較的簡単に観察できるコケですが、その繁殖方法のユニークさから、コケ愛好家にも人気があります。小さなムカゴを拡大鏡などで観察すると、その精巧なつくりに驚かされるでしょう。日本各地で見られる、身近なコケの一つです。