青森県のカンムリカイツブリ繁殖個体群

概要

青森県におけるカンムリカイツブリは、主に内陸部の湖沼やため池で繁殖する。個体数は決して多くないものの、近年は比較的安定した繁殖が確認されている。繁殖期には、水草などを用いて水面に浮巣を営巣し、通常2～5個の卵を産む。親鳥は交代で抱卵と育雛を行い、雛は孵化後すぐに水に潜る能力を発達させる。主な餌は魚類や水生昆虫だが、地域や季節によって食性に変動が見られる。生息地の環境変化、特に水質汚染や開発による生息地の減少が、個体数減少の大きな要因となるため、保全活動が重要となる。青森県のカンムリカイツブリは、希少な水鳥として、継続的なモニタリングと保護が必要な種である。