サカツラガン Anser cygnoides DD 分類: 鳥類 概要 サカツラガンは、ガン科に属する大型の水鳥です。特徴的なのは、その名前の由来にもなっている、顔にあるこぶ状の突起です。オスの方がこの突起が大きく発達します。体色は全体に灰褐色で、翼には黒い部分と白い部分が見られます。ユーラシア大陸の広い範囲に分布し、日本では冬鳥として全国各地で見られますが、近年は減少傾向にあります。群れで生活し、水田や湿地などで採食活動を行います。主に植物質の餌を好み、水草や穀物を食べます。繁殖期には、草原や湿地などに巣を作り、数個の卵を産みます。警戒心が強く、危険を感じるとすぐに飛び立ちます。その力強い羽ばたきと、特徴的な顔つきから、一度見たら忘れられない鳥と言えるでしょう。