オガサワラマシコ

概要

小笠原諸島固有種のオガサワラマシコは、かつては父島列島と母島列島に広く生息していましたが、現在では母島列島のごく一部にのみわずかな個体数が生き残る、絶滅危惧種です。 森林性の鳥で、昆虫や果実などを食べて生活しています。体長は14cmほどと小型で、オスは赤褐色の体色に黒い喉が特徴です。メスはオスよりも地味な色合いです。 生息地の減少や外来種の侵入、人為的な影響などによって、その数は激減しました。現在、懸命な保護活動が行われていますが、その将来は依然として予断を許しません。 オガサワラマシコは、小笠原諸島の豊かな自然環境の象徴であり、その保全は喫緊の課題となっています。