オガサワライタチタケ

概要

小笠原諸島固有のきのこ、オガサワライタチタケは、比較的小柄で、傘は淡褐色から暗褐色へと変化します。湿気があるとやや粘性があり、表面は平滑です。ひだは密で、初めは淡褐色ですが、成熟すると暗褐色になり、胞子が黒っぽく見えるようになります。柄は細く、中空で、表面は繊維状です。主に森林の地上に発生し、腐朽した木材などを栄養源とする腐生菌と考えられています。希少種であり、生育環境の保全が重要な課題となっています。その繊細な姿と、固有種としての貴重さから、小笠原の自然を象徴する存在と言えるでしょう。