ヤマクボスゲ Carex hymenodon NT 分類: 維管束植物 概要 ヤマクボスゲは、カヤツリグサ科スゲ属の多年草で、山地のやや湿った場所に生育します。高さは30~60cmほどになり、根茎は短く、叢生します。葉は線形で硬く、ややざらつきがあります。花期は5~7月で、茎の先端に小穂をつけます。小穂は雄小穂と雌小穂に分かれ、雄小穂は先端につき、雌小穂は数個が下方に並びます。果胞は長さ約5mmで、熟すと褐色になります。他のスゲ類と比べて、やや大型で、葉が硬く、小穂が密につく点が特徴です。環境指標植物としても用いられ、湿潤な環境の指標となります。