ミクリ Sparganium erectum NT 分類: 維管束植物 概要 ミクリは、池や沼などの湿地に生育する抽水植物です。直立した茎の先に、球状の雄花序と、やや下側に球状の雌花序をつけます。雄花序は上部に位置し、多数の小さな雄花が集まってできています。雌花序は下部に位置し、多数の雌花が集まってできています。花びらはなく、目立つのは雄花の花粉や雌花の柱頭です。葉は線形で、茎から互生し、長さ30~100cmにもなります。地下茎はよく発達し、泥中を這うように伸びていきます。秋には果実が熟し、小さな痩果となります。独特の形態から、湿地の景観を特徴づける植物の一つと言えるでしょう。