ヤクシマコウモリ

概要

屋久島固有種のヤクシマコウモリは、キク科の多年草で、高山帯の岩場や湿原に生育する珍しい植物です。他のコウモリソウ属とは異なる、独特の美しい姿が特徴です。葉は腎臓形で、鋸歯があり、全体に白い綿毛が密生しています。花は淡黄白色で、多数の小花が集まって頭状花序を形成します。環境省レッドリストでは絶滅危惧Ⅱ類に指定されており、その希少性から保護の対象となっています。独特の形態と生育環境から、屋久島の高山植物を代表する存在と言えるでしょう。 その可憐な姿は、厳しい自然環境の中でたくましく生きる屋久島の象徴でもあります。