ウルップソウ Lagotis glauca NT 分類: 維管束植物 概要 ウルップソウは、高山帯の湿った場所に生育する多年草で、高さは10~20cmほどです。全体に白い綿毛が密生し、葉はへら状で、縁には細かい鋸歯があります。夏に、茎先に薄紫色の小さな花を多数つけます。花冠は唇形で、上唇は小さく、下唇は大きく3裂します。 この植物は、北海道や本州の中部地方以北の高山帯に分布し、特に火山地帯の湿原や雪田などに多く見られます。希少な種であり、その生育地は限られています。環境省のレッドリストでは絶滅危惧II類に指定されており、保護の必要がある植物です。その可憐な姿と生育環境の特殊性から、高山植物愛好家にも人気があります。