ヤチスギナ

概要

ヤチスギナは、湿地や湿った草原などに生育するシダ植物です。高さは10～40cmほどで、直立する茎は緑色で、節があり、節から多くの枝を出します。葉は鱗片状で、茎に密着しています。胞子嚢穂は茎の先端に付き、円筒形で先端が丸みを帯びています。胞子嚢穂の中には多数の胞子が入り、風によって散布されます。他のスギナ類と比べると、やや小型で、枝が細く、繊細な印象を与えます。生育地が限られているため、希少種として扱われることもあります。観賞用として栽培されることもありますが、繁殖力が強く、要注意外来生物に指定されている地域もありますので、取り扱いには注意が必要です。