オオアマモ Zostera asiatica VU 分類: 維管束植物 概要 オオアマモは、海草の一種で、浅海の砂泥底に生育する大型の顕花植物です。日本各地の沿岸に広く分布し、水深数メートルまでの比較的穏やかな海域に群落を形成します。その群落は「アマモ場」と呼ばれ、多くの海洋生物の生育場所や産卵場所として重要な役割を果たしています。葉は細長くリボン状で、長さ50cm以上に達するものもあります。花は小さく目立たず、種子で繁殖しますが、地下茎による栄養繁殖も盛んです。アマモ場には、多様な生物が生息し、豊かな生態系を支えています。近年、沿岸開発や水質汚染などによってアマモ場の減少が問題となっています。