ミカワシオガマ

概要

ミカワシオガマは、高山帯に生育する珍しい植物です。小さな葉と、淡紅紫色から白色の花を咲かせます。他のシオガマギク属の植物と比べて、葉が小さく、花も控えめな印象です。環境省レッドリストでは絶滅危惧II類に指定されており、その希少性から保護が必要な植物となっています。生育地は限られており、観察する際には、踏み荒らしたり、持ち帰ったりしないよう注意が必要です。その可憐な姿は、高山植物の厳しい環境に適応した進化の証と言えるでしょう。生育環境の悪化や乱獲が、個体数の減少に繋がっていると考えられています。