トダイアカバナ

概要

トダイアカバナは、アカバナ科の多年草で、湿地や河川敷など湿潤な場所に生育します。高さは30～80cm程度になり、茎は直立し、全体に白い軟毛が生えています。葉は披針形で対生し、縁には細かい鋸歯があります。夏に、紅紫色の4弁花を咲かせます。花弁は倒卵形で、雄しべは8本、雌しべの花柱は棍棒状で特徴的です。果実は細長いさく果で、多数の種子を風で散布します。観賞用として栽培されることもありますが、繁殖力が強く、時に侵略的な性質を示すため、注意が必要です。薬用として利用された歴史もあり、民間療法では傷薬などに用いられてきました。