ハナノキ Acer pycnanthum VU 分類: 維管束植物 概要 ハナノキは、日本の固有種で、カエデ科カエデ属の落葉高木です。主に本州の中部地方に分布し、湿地に生育する特徴があります。春に開花する花は、淡紅色の小さな花を多数つけ、美しく、紅葉も鮮やかな赤色で、観賞価値が高いことから、公園や庭園などに植栽されています。雌雄異株で、雄花と雌花が別々の木に咲きます。材は器具材などに利用されますが、個体数が少なく、絶滅危惧種に指定されている希少な樹木です。その美しさだけでなく、生態系の保全上も重要な植物と言えるでしょう。