クモマナズナ Draba nipponica VU 分類: 維管束植物 概要 クモマナズナは高山帯に生育する小型の多年草で、高さは数センチメートル程度です。葉は根生葉で、さじ形で密に地面に広がります。花は白色で小さく、十字状に4枚の花弁を持ちます。高山植物特有の、環境への適応が見られます。生育地は、岩礫地や砂礫地など、厳しい環境下であり、乾燥や寒さに耐える強靭さを持ちます。花期は7~8月頃で、夏の短い期間に開花、結実します。その可憐な姿とは裏腹に、過酷な環境を生き抜くたくましさが魅力です。減少傾向にある希少な植物種であり、保護の必要があると考えられています。