ナンブソモソモ

概要

ナンブソモソモは、イネ科の多年草で、主に東北地方南部から関東地方にかけての日本固有種です。日当たりの良い草原や山地の草地に生育し、高さは30～60cmほどになります。葉は細長く、やや硬い質感を持っています。花期は春から夏にかけてで、小さな白い花を多数つける円錐花序を形成します。他のソモソモ類と比べて、やや大型で、葉の幅が広く、花序も大きく、開花時期もやや遅いといった特徴があります。環境省レッドリストでは絶滅危惧II類に指定されており、生育地の減少が大きな脅威となっています。近年は、開発や放牧の減少による遷移などによって、生育環境の悪化が懸念されています。