タヌキノショクダイ Thismia abei EN 分類: 維管束植物 概要 タヌキノショクダイは、菌従属栄養植物として知られる非常に珍しい植物です。光合成を行わず、菌類と共生することで栄養を得ています。そのため、葉緑素を持たず、全体が淡い色をしています。地下に伸びる菌糸とつながり、そこから栄養を吸収します。 花は地上に現れ、独特の形状をしています。褐色や赤みを帯びた、まるで小さなキノコのような姿は、他の植物とは大きく異なります。その希少性から、発見例は非常に少なく、生息地も限られています。 近年、新たな発見や研究が進められていますが、生態の詳細はまだ謎に包まれています。その神秘的な姿と、限られた生育環境から、植物愛好家の間で高い関心を集めています。