ヤクシマヨウラクツツジ

概要

屋久島固有のツツジ科植物、ヤクシマヨウラクツツジは、標高の高い場所に生育する低木です。樹高は1mほどで、枝はよく分枝し、全体に細かい毛が生えています。葉は互生し、楕円形で革質、縁には細かい鋸歯があります。春から初夏にかけて、枝先に釣り鐘状の花を数個下向きにつけます。花の色は淡紅色で、先端が浅く裂けています。果実は液果で、秋に黒紫色に熟します。高山植物特有の強健さで、環境変化への耐性も高く、観賞価値も高いことから、近年注目を集めています。屋久島の貴重な固有種として、保護活動も重要な課題となっています。