エゾハコベ

概要

エゾハコベは、地面を這うように広がる多年草です。小さな白い花を咲かせ、春の野山や海岸などで見られます。葉は対生し、卵形で柔らかく、少し肉厚です。他のハコベ属と比べて全体的に小型で、茎は細く、節から根を出し、群落を作ります。北海道に多く分布していますが、本州などでも高山帯で見られます。踏みつけにも比較的強く、生育環境への適応能力が高い植物です。食用にもなり、若葉は山菜として利用できますが、採取する際は注意が必要です。可憐な姿とは裏腹に、環境の変化にも耐えるたくましい植物と言えるでしょう。