イブリハナワラビ

概要

イブリハナワラビは、小型のシダ植物で、山地の林床などに生育します。胞子葉と栄養葉の2種類の葉をもち、胞子葉は独特のブドウの房状をしており、栄養葉は小さくて羽状に細かく裂けます。他のシダ植物と比べて、生育が遅く、個体数も少ないため、希少な植物として知られています。環境省のレッドリストにも掲載されており、その生育地の保全が重要な課題となっています。光合成を行う栄養葉と、胞子を作る胞子葉という、異なる役割を持つ2種類の葉を持つ点が特徴的です。生育環境は比較的湿潤で、日陰を好む傾向があります。