チョウセンキバナアツモリソウ

概要

チョウセンキバナアツモリソウは、ラン科アツモリソウ属の多年草で、日本を含む東アジアに分布する希少な野生ランです。高さ10～30cm程の茎に、独特の袋状の唇弁を持つ黄色い花を1～2個つけます。唇弁には赤褐色の斑点があり、これが和名の由来となっています。山地の冷涼な湿地や草原に生育し、菌根菌との共生関係によって生育しています。近年、乱獲や生育地の減少により個体数が激減しており、絶滅危惧種に指定されています。その美しい姿と希少性から、盗掘の被害にも遭いやすく、保護活動が重要な課題となっています。