カヤツリマツバイ

概要

カヤツリグサ科に属するカヤツリマツバイは、湿地や水田などに生育する一年草です。細く直立した茎は、高さ数センチメートルから十数センチメートルに達し、先端に数個の小穂をつけます。小穂は円筒形で褐色を帯び、多数の花を密につけます。葉は退化して鱗片状になり、茎の基部に見られます。特徴的なのは、その生育環境の特殊性で、水田雑草として知られ、水位の変化に強く適応しています。生育期は春から秋にかけてで、秋には種子をつけ、翌春に発芽します。小さな植物ですが、水田生態系の一員として重要な役割を担っています。