オガタテンナンショウ

概要

オガタテンナンショウは、サトイモ科テンナンショウ属の多年草で、比較的珍しい植物です。主に山地の湿った場所に生育し、独特の仏炎苞（ぶつえんほう）を持つことで知られています。仏炎苞は、緑色を基調とし、紫褐色の筋が入ることが多く、筒状の部分が長く伸びるのが特徴です。地下には球茎があり、そこから1枚の鳥足状の葉を出し、花期は春から初夏にかけてです。他のテンナンショウ属と同様に、雄花と雌花をつける株が別々に存在する雌雄異株と考えられています。生育環境の減少により、個体数は減少傾向にあり、保護が必要な植物です。