オキナワテンナンショウ

概要

沖縄の森林に自生するオキナワテンナンショウは、サトイモ科テンナンショウ属の多年草です。独特の仏炎苞と呼ばれる、紫褐色の筒状の花を持つのが特徴です。この仏炎苞は、付属体の先端が長く伸びて、まるで蛇の舌のような形状をしています。地下には球茎を持ち、そこから1枚の葉を展開します。葉は鳥足状に深く裂け、独特の形状をしています。開花時期は春から初夏にかけてで、環境によって個体差が見られます。比較的湿潤な環境を好み、森林内の林床などに生育しています。希少な植物であり、生育地の環境保全が重要です。