MENU
分類: 維管束植物

ニッパヤシ

Nypa fruticans
CR
分類: 維管束植物
ニッパヤシ

概要

ニッパヤシは、熱帯・亜熱帯地域の海岸線に生育するヤシ科の植物です。特徴的なのは、他のヤシとは異なり、海水に浸かるような湿地やマングローブ林に群生することです。幹は短く、地中にあるため、葉だけが水面から突き出しているように見えます。大きな扇状の葉をつけ、その基部から花序を出し、果実を結びます。果実は集合果で、多数の核果が集まっており、熟すと褐色になり、食用にもなります。また、葉は屋根材や籠などの材料として利用され、東南アジアでは古くから生活に密着した植物として親しまれています。 独特の生育環境と多様な利用法を持つ、貴重な植物です。

絶滅危惧カテゴリー一覧

絶滅(EX: Extinct)
危険度: 最大
すでに絶滅したと考えられる種。過去50年間信頼できる調査で生存が確認できておらず、すべての個体が死滅したと考えられる場合。
野生絶滅(EW: Extinct in the Wild)
危険度: 極めて高い
飼育・栽培下でのみ存続している種。自然状態での生存が確認できず、動物園や植物園などでの保護下でのみ生存が確認されている場合。
絶滅危惧IA類(CR: Critically Endangered)
危険度: 非常に高い
ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの。個体数の激減や生息地の著しい減少が確認されている種。
絶滅危惧IB類(EN: Endangered)
危険度: 高い
IA類ほどではないが、近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの。生息条件の悪化や個体数の減少が進行している種。
絶滅危惧II類(VU: Vulnerable)
危険度: 中程度
絶滅の危険が増大している種。現在の状態をもたらした圧迫要因が引き続き作用する場合、近い将来「絶滅危惧I類」のカテゴリーに移行することが考えられる種。
準絶滅危惧(NT: Near Threatened)
危険度: やや低い
現時点での絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」として上位カテゴリーに移行する可能性がある種。
軽度懸念(LC: Least Concern)
危険度: 低い
上記のカテゴリーに該当しない種。現時点では絶滅の危険性が低く、生息状況が安定している種。
情報不足(DD: Data Deficient)
危険度: 評価不能
評価するだけの情報が不足している種。危険性の評価が可能な情報が得られていない状態の種。
目次