ヤクシマソウ

概要

屋久島固有の希少植物、ヤクシマソウは、菌従属栄養植物として知られています。光合成を行わず、菌類と共生することで栄養を得ているため、暗い林床に生育します。小さな白い花を咲かせ、その姿は可憐で、まるで妖精のような雰囲気を漂わせています。環境省レッドリストでは絶滅危惧IA類に指定されており、その生育地の保全が重要な課題となっています。発見が比較的遅く、分布域も限られているため、詳しい生態はまだ解明されていない部分も多く、謎に包まれた植物でもあります。その神秘的な存在感は、多くの植物愛好家や研究者を魅了し続けています。