イヌイトモ

概要

イヌイトモは、水中に生育する沈水性の多年草です。細長い葉は互生し、先端が丸みを帯びているのが特徴です。水質浄化に役立つ植物として知られ、清らかな流れのある池や沼、川などに生育しています。日本各地で見られる身近な水生植物ですが、近年は水質汚染などの影響で減少傾向にあります。葉の形態は生育環境によって変化し、水の流れが速い場所では葉が小さくなります。花期は夏で、水中または水面に小さな花を咲かせます。観賞用としても利用される一方で、水田などでは雑草として扱われることもあります。繊細な姿は、水辺の環境を知る上で重要な指標となっています。