タイワンフシノキ

概要

タイワンフシノキはウルシ科の落葉小高木で、台湾や中国南部などに分布しています。高さは5～10メートルほどに成長し、樹皮は灰褐色で、縦に裂けます。葉は奇数羽状複葉で、小葉は長楕円形で縁には鋸歯があります。初夏に黄緑色の小さな花を多数咲かせ、秋には黄褐色に紅葉します。果実は核果で、径約5mmの扁平な球形で、冬に熟すと灰白色になります。樹液にはウルシオールが含まれ、かぶれることがあるため注意が必要です。古くから生薬として利用され、また、染料や防腐剤としても用いられてきました。近年では、公園樹や街路樹としても植栽されることがあります。