オオバキセガワノリ

概要

オオバキセガワノリは、葉状地衣類の一種で、比較的大きな葉状体を持つのが特徴です。その大きさは、数センチメートルから時には数十センチメートルにも及びます。色は、緑灰色から灰緑色で、表面は滑らかで光沢があります。乾燥した状態では硬くパリパリとした感触ですが、湿ると柔らかくなります。樹木の幹や岩などに着生し、比較的湿度の高い環境を好みます。日本では各地に分布していますが、近年は生育環境の悪化などにより、減少傾向にあると考えられています。観賞用としてはもちろん、古くから薬用としても利用されてきた歴史があり、近年ではその成分に関する研究も進められています。独特の形状と美しい色合いから、自然観察の際にも見つけやすい地衣類です。