コガネエイランタイ

概要

コガネエイランタイは、北極圏や高山帯などに生育する地衣類の一種です。鮮やかな黄緑色から黄褐色をしており、乾燥時には縮んで硬くなりますが、湿ると柔らかく緑色を増します。葉状の地衣で、枝分かれした扁平な葉のような形をしています。 乾燥した環境に強く、岩場や土壌、時には樹木など様々な基質に着生します。生育には、空気中の水分と光合成に必要な光を必要とします。成分にはウシュニン酸を含み、古くから薬用や染料として利用されてきました。 高山植物や極地植物の一種として、その生育環境の特殊性から、生態系の指標生物としての役割も注目されています。近年は、気候変動の影響による生育範囲の変化が懸念されています。