アキハゴケ

概要

アキハゴケは、希少な地衣類の一種です。葉状の地衣で、樹皮上に生育します。その姿は、扁平で広がり、緑色から褐色を帯びることがあります。表面には、粉状の微小な粒（粉芽）が散らばっているのが特徴です。日本では、主に亜寒帯から冷温帯の針葉樹林に生育し、特にブナやミズナラの樹皮を好むとされています。生育環境に非常に敏感なため、大気汚染や森林伐採の影響を受けやすく、個体数は減少傾向にあります。その希少性から、絶滅危惧種に指定されており、保護活動の対象となっています。 美しい見た目とは裏腹に、非常にデリケートな存在と言えるでしょう。