ヤマコウモリ Nyctalus aviator VU 分類: 哺乳類 概要 ヤマコウモリは、日本を含む東アジアに広く分布する、中型のコウモリである。体長は5~7cmほどで、翼を広げると30cmほどになる。毛色は濃い褐色で、腹側は少し明るい。他のコウモリと比べて比較的体が大きく、頑丈な印象を与える。 主に山地や丘陵地の森林に生息し、夜行性で、昆虫を捕食する。敏捷な飛行能力を持ち、高速で飛び回る姿が観察される。日中は樹洞や岩の隙間などで休む。 冬眠を行うため、冬の間は活動が停止する。近年、開発や森林伐採などによる生息地の減少が懸念されている。比較的都市部にも適応できるため、市街地近郊でも見られることもあるが、個体数は減少傾向にあると考えられている。