トミヨ属汽水型

概要

トミヨ属の一種であるこの汽水型は、汽水域に生息する小型の淡水魚です。体長は数センチメートル程度で、体色は環境によって変化しますが、一般的には背面が暗褐色、腹面が銀白色を呈します。背中には鋭い棘を持ち、捕食者から身を守る防御機構として機能しています。河川の下流域や河口などの汽水域に生息し、水草や石の間などに隠れながら生活しています。産卵期には雄が巣を作り、卵の保護を行います。環境の変化に敏感なため、生息地の保全が重要な課題となっています。近年、個体数の減少が懸念されており、絶滅危惧種に指定されている地域もあります。