トミヨ属雄物型

概要

トミヨ属雄物型は、汽水域や淡水域に生息する小さな魚で、独特の繁殖行動が知られています。雄は、体側に棘を持ち、繁殖期には鮮やかな婚姻色を呈します。巣作りは雄が行い、水草や小石などを用いて球状の巣を作ります。産卵された卵は雄が保護し、孵化するまで世話をします。個体数は減少傾向にあり、生息地の環境変化に非常に敏感です。近年、遺伝子解析などにより、従来のトミヨとは異なる種であることが明らかになりつつあります。その生態は未解明な部分も多く、貴重な研究対象となっています。